エレベーターメンテナンスのプロ!昇降機等検査員ってどんな資格?講習内容や活躍場所も紹介!

エレベーターメンテナンスのプロ!昇降機等検査員ってどんな資格?講習内容や活躍場所も紹介!

2021.11.22

エレベーターの安全を守るため、メンテナンスや検査のプロとして活躍している人々がいます。

それらの人々は「昇降機等検査員」という資格を持っていますが、一体どのような資格なのでしょうか?


今回のコラムでは、エレベーターのメンテナンスの仕事をしたいと考えている方のために、持っておくべき「昇降機等検査員」について解説していきます。


昇降機等検査員とは?

昇降機等検査員とは、昇降機と呼ばれるエレベーターやエスカレーターなどを

メンテナンスや検査するために必要な知識を持っていると証明する資格のことです。

以前は「昇降機検査資格者」という名称でしたが、平成28年6月1日に施行された

改正建築基準法改正により「昇降機等検査員」が創設されました。


業務内容は、昇降機全般の点検や調整・改修工事などを行い、特定行政庁へ

報告するというのが主です。


エレベーターやエスカレーターは、大きさに関わらず定期的に検査を行うことが

法律で決められています。

この定期検査・定期点検を日々行っているのが昇降機等検査員という資格を持っている人たちなのです。


ちなみに昇降機等検査員ができることは、エレベーターやエスカレーターの

メンテナンスや検査だけではありません。

資格があれば観覧車やジェットコースターなどの検査も行えるため、幅広く

活躍することが可能です。


昇降機等検査員を取得するにはどうすればいいの?

昇降機等検査員になるためには「昇降機検査資格者講習」を受ける必要があります。

昇降機検査資格者講習をすべて修了し、修了考査に合格することで「昇降機等検査員資格者証」が交付されます。


ただし、昇降機検査資格者講習を受講するには、以下の受講資格を満たしていなければいけません。


大学において機械工学若しくは電気工学又はこれらに相当する課程を修めて

卒業した後、昇降機又は遊戯施設に関して2年以上の実務経験を有する者

3年制短期大学(夜間を除く)において機械工学若しくは電気工学又はこれらに相当する課程を修めて卒業した後、昇降機又は遊戯施設に関して3年以上の実務経験を有する者

2年制短期大学、高等専門学校、旧専門学校において機械工学若しくは電気工学又はこれらに相当する課程を修めて卒業した後、昇降機又は遊戯施設に関して4年

以上の実務経験を有する者

高等学校、旧中等学校において機械工学若しくは電気工学又はこれらに

相当する課程を修めて卒業した後、昇降機又は遊戯施設に関して7年以上の実務経験を有する者

昇降機又は遊戯施設に関して11年以上の実務経験を有する者

建築行政(昇降機又は遊戯施設に関するものに限る。)に関して、2年以上の

実務経験を有する者

昇降機又は遊戯施設に関する法令の施行(建築行政を除く。)に関して5年以上の実務経験を有する者

一級建築士資格所持者、二級建築士資格所持者

引用:昇降機等検査員 - Wikipedia


昇降機等検査員の講習内容

講習は、東京では10月に2回、大阪では11月に2回行われています。

(2021年度はWebと会場の2つで講習あり)

日数は4日間で、合計22.5時間の講習を受けることになります。


講習科目は以下の通りです。

1. 昇降機・遊戯施設定期検査制度総論

2. 建築基準法令等

3. 建築学概論

4. 昇降機・遊戯施設に関する機械工学・電気工学

5. 昇降機概論

6. 昇降機検査標準

7. 遊戯施設概論

8. 建築基準法令

9. 遊戯施設検査基準

10. 昇降機・遊戯施設に関する維持保全

11. 修了考査

引用:昇降機等検査員 - Wikipedia

10科目を履修し、最後に修了考査を受けます。


ただし、特定建築物調査員、建築設備検査員、防火設備検査員及び建築設備士の

資格を持っている場合は、建築学概論の講習は免除されます。


修了考査は30問のテストを受け、20問以上正解で合格となるため、講座内容の

把握は必須です。


修了考査の対策方法

修了考査は30問のうち20問以上の正解が必要であるため、制限時間内にすべての

問題が解けるよう時間配分しながら取り組まなければいけません。


過去問題集はありませんが、過去問題をまとめているサイトはありますので、

一問一問を確実に解き、問題の傾向をつかんでおくことが大切です。


昇降機等検査員の活躍場所は?

昇降機等検査員の資格を持っていなくても、通常点検や故障修理は可能であるため、エレベーター会社の社員として活躍できます。


しかし資格を持っていれば、会社によっては資格手当が支給されることが

あります。

給与面で優遇されることもあるため、持っておいて損はないでしょう。


それに何より資格があれば、エレベーターのメンテナンススタッフとしてできる

業務の幅が広がります。

スキルアップしてできることが増えると仕事も楽しくなりますし、自分自身が成長できるでしょう。


まとめ

エレベーターやエスカレーターは、ビルや工場・商業施設など様々な場所で使われています。

定期的に点検することが義務付けられているため不況にも強いですし、今後も需要は安定しているといえるでしょう。


通常点検や故障修理であれば資格がなくても従事できます。

しかし昇降機等検査員は、しっかり勉強すれば十分に取れる資格なので、

取っておけば仕事の幅が広がって自分の今後のためになるでしょう。