エレベーターの階数ボタンを押し間違えたときのキャンセル方法は?メーカー別にご紹介!
2022.02.21
「5階に行くつもりだったのに、違う階のボタンを間違えて押してしまった」
「押し間違えて別の階に無駄に止めてしまった」
エレベーターを使ったことがある方なら、誰しもが一度はこんな経験をするのではないでしょうか。
自分一人だけが乗っているならいいですが、同乗者がいると気まずくなることも
あるでしょう。
しかし実は、エレベーターには間違って押してしまってもキャンセルできる機能があるのです!
今回は、エレベーターのキャンセル方法についてご紹介いたします。
●エレベーターの行き先をキャンセルをする方法
エレベーターの行き先をキャンセルする方法は、メーカーによって異なります。
ここでは、以下6社のエレベーターの行き先キャンセル方法をご紹介します。
・東芝エレベーター株式会社
・株式会社日立ビルシステム
・三菱電機株式会社
・日本オーチス・エレベーター株式会社
・フジテック株式会社
・パナソニック株式会社
東芝エレベーター株式会社
東芝エレベーター株式会社のエレベーターは、全部で3回押すことでキャンセルできます。
まず、行き先ボタンを2回押します。
するとボタンが点滅するため、その状態でもう一度押すとキャンセルされます。
点滅状態から何も操作しないと、数秒後に点灯状態に戻ります。
キャンセル方法の表記は基本的に行っていませんが、表記が必要であれば対応してくれるようです。
株式会社日立ビルシステム
株式会社日立ビルシステムのエレベーターは、行き先ボタンを2回連続で押せば
キャンセルできます。
ただし、2006年以前のものに関しては、2回連続押しでキャンセルできるものと、長押しでキャンセルできるものとがあります。
なお、日立のエレベーターは行き先をキャンセルした階は、約3秒の間再度押すことはできません。
三菱電機株式会社
三菱電機株式会社のエレベーターは、行き先ボタンを2回連続で押せばキャンセル
できます。
キャンセル方法の表記は、意匠性や見栄えの観点から考えてしていないようです。
日本オーチス・エレベーター株式会社
日本オーチスのエレベーターは、行き先ボタンを2回連続で押せばキャンセルできます。
ただし、一部のエレベーターでは扉が開いた状態で、「開」ボタンを押しながら
キャンセルしたい階のボタンを2回連続押すことでキャンセルできるものもあります。
キャンセル方法の表記は、いたずら防止のために表記していないようです。
フジテック株式会社
フジテックのエレベーターは、行き先ボタンを2回連続で押せばキャンセルできます。
ただし機種によっては操作方法が異なります。
キャンセルしたい階のボタンを遅めのリズムでダブルクリックするもの、5連打するものなどさまざまです。
パナソニック株式会社
パナソニック株式会社のエレベーターには、キャンセル機能が付いていません。
エレベーターの行き先キャンセル方法「2度押し」が多い理由
エレベーターの行き先のキャンセル方法を見ると、2度押しが多いです。
この「2度押し」をキャンセル方法にすることを定めたのは、昇降機メーカーの業界団体「日本エレベーター協会」です。
しかしこれはあくまでも協会が決めた標準であって、キャンセル機能を持たない
ものもあります。
運行効率を向上させるためのいち機能として、更に利用者の利便性を考慮して
キャンセル機能は備わりましたが、現在はキャンセル機能のみならずさまざまな
機能がついています。
例えば、自動感知で把握した乗客数と階数ボタンの数を比較し、不必要に
階数ボタンが押されている場合は「いたずら」と判断してキャンセルする機能が
あります。
他にも乗客がいない場合に、利用者が多い階へ自動的に戻る機能が備わった
エレベーターもあり、技術は日々進化しています。
エレベーターの行き先キャンセル機能は海外では考えられない?
エレベーターの行き先キャンセル機能は、海外の人からすると驚くべき機能だそうです。
日本が行っているライフハックとしてキャンセル機能のことが海外で紹介されると、皆は日本製エレベーターの性能の高さに驚き「もし日本製のエレベーターが
あったらラッキーだ」といわれたこともあります。
それだけ日本製のエレベーターは技術力が高く、エレベーターを使用する人々への細かい配慮や気遣いがしっかり行われているということですね。
まとめ
慌てていたり、勘違いしたりして間違ってエレベーターのボタンを押し間違えることはよくあることです。
押し間違えるとその分無駄にエレベーターを止めてしまうことになりますし、他に乗っている人がいると何だか申し訳ない気持ちになります。
しかしキャンセル方法を知っていれば、気まずい思いをすることなくスマートに
行き先をキャンセルできます。
機種にはよるものの、ほとんどが「2度連続で押す」という方法ですので、
ぜひ皆さんも押し間違えたときは試してみてください。
ただし、他の人が押したボタンまでキャンセルしてしまわないように気を付けて
くださいね!
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